アースドリルで芝生の表面に穴を開けて芝生の根に空気を送り、床土を新しいものに入れ替えることが出来るドリルエアレーションですが、その作業で最も面倒な作業が掻き出した床土の回収です。今回はその面倒な作業を根絶すべく、床土を自動回収する受け皿をDIYしました。下記リンクにて動画も公開していますので、興味ある方のご参考になれば嬉しいです。
1.芝生のドリルエアレーション

芝生が成長し続けると、根の密度が上がり、根が呼吸できなくなると言われています。そんな芝生の根に空気を送ることが出来る作業が、コアリング、スパイキング、ドリルエアレーションなどのエアレーション作業です。(写真はドリルエアレーション作業です)
各エアレーションについての詳細はリンク先をご確認いただければと思いますが、中でもドリルエアレーションは、下記リンクのようなアースドリルを使用して、より深部の床土を入れ替えることが出来るため、一般的なコアリングの上位互換と言える作業になります。
なお、私がドリルエアレーションを実施する際には、コンクリートに穴を開ける際に購入した、下記のような”振動ドリル”を使用して作業しています。(コード式なのでパワーがあります)

我が家の床土の状態は、表層5cmまでは投入した目土などである程度良い状態が保てていますが、それより下の床土は、そのほとんどが粘土質です。よって、写真のように実際に芝生を剥がしてみると、5cmより下には根がほとんど張っておりません。
コアリングで取り出すことが出来る床土は、せいぜい表層から7~8cmくらいまでなので、本当に掻き出したい粘土質の床土は、ほとんど取り出すことができません。
よって、それより深い15cmくらいまでの粘土質の床土を掻き出して、新しい土に入れ替えることが出来るドリルエアレーションは、我が家の芝生の土壌改良には欠かせない作業になっています。
2.ドリルエアレーションでの土の片付け作業
ドリルエアレーションは我が家の芝生にとっては重要な作業になりますが、作業の中で最も面倒なのが、アースドリルで掻き出した土の片付け作業です。

写真はドリルエアレーションを行った直後の芝生の状態になりますが、ドリルエアレーション後は、芝生の上に写真のような”土山”が多数残されてしまうので、これを回収する作業がとても面倒なんです。
しかも、我が家では掻き出される床土が粘土質なので、粘土の塊が芝生の上に少しでも残ってしまうと、芝生の表面が粘土まみれになってしまって芝生にも悪影響です。
よって、掻き出した粘土質の土塊は出来るだけ見落とすことなく、完璧に除去する必要がありますので、それも作業を面倒くさくする一因となっています。。。
3.ドリルエアレーションの土を自動回収する
以前にご紹介した下記リンクの記事では、コアリングで抜き取った土の塊を受け皿で自動回収するDIYを紹介しましたが、作業後に土の塊を回収する必要がなくなり、コアリングの作業が非常に楽になりました。
仕事でも「最小限の労力で最大限の結果を出す」ということばかりを思案している私には、このドリルエアレーションも出来るだけ楽に作業したいです!w
そこで今回は、ドリルエアレーションで掻き出す土を自動回収する受け皿をDIYすることにしました。
3.1 ドリルエアレーションの土回収受け皿の材料
まずは、我が家にある材料の中で、床土回収用の受け皿になりそうなものを探します。

いろいろと検討した結果、写真のような園芸用のトレーをベースにして受け皿を作成することにしました。深さがあまりないところがちょっと気になりますが、まずはこのトレーを使用する前提で構成を考えます。
ドリルエアレーションの受け皿として機能するためには、アースドリルを入れる時にトレーが芝生にしっかり固定されている必要があります。
下記リンクの記事で作成した、根切りで芝生が浮かないようにする治具では、作業者である私が治具を踏むことによって固定をしましたが、トレーを踏んだ状態でアースドリルを入れていくのは体勢的にちょっと厳しそうです。
「踏む」以外で固定する方法を考えると…釘などの針状のものを使用して地面に「挿す」という固定方法が考えられますね。

今回はこの「挿す」を前提に材料を選定していきます。結果、写真のコーススレッドのような、細くて長いネジをトレーに固定して芝生に「挿す」という構成で考えていくことにしました。
あとはこのコーススレッドをトレーにどう固定するか?です。まずは、手っ取り早い方法として、2枚のトレーを重ねてその間にネジ頭を挟み込んで固定する、という方法を試していきましょう。(この辺はカット&トライで作り込んでいきます)
3.2 ドリルエアレーションの土回収受け皿の加工
まずはトレーの中央ににアースドリルを通す穴を開けます。

所持しているアースドリルの径がΦ20mmなので、まずは少し余裕をもって、写真のようなΦ50mmくらいの穴を開けました。そして、その上に重ねるトレーには、それより大きいΦ60mmくらいの穴を開けました。
トレーを固定するためのコーススレッドは、下側のトレーに突き挿して固定し、上に重ねるトレーでネジ頭を挟み込みます。
結果、コーススレッドを挟み込んだ状態でトレイ下面からコースレッドが飛び出す量(芝生に刺さる量)は実測で2cmくらいとなりました。正直、飛び出し量が少々足りない気もしますが、まずはこれでトライしてみましょう。
3.3 ドリルエアレーションの土回収受け皿の改良

作成した受け皿で実際にドリルエアレーションしてみると…中央の穴が大きすぎて、トレイを除去した後に回収できない土が多く残ってしまうことがわかりました。(写真が回収できない土が残ってしまった状態です。)
よって、トレー中央の穴は、もっと小さくする必要がありますので、穴のサイズをΦ50mm⇒Φ30mmに小さくして受け皿を再作成していきます。
再作成した受け皿で再度ドリルエアレーションを実施すると…今度は掻き出した土がトレーの下に潜り込んでトレーが浮いてしまい、土が十分に回収できないことがわかりました。
この結果から考えると、トレーの固定力(浮かないようにする力)を強化する必要がありそうです。そこで、コーススレッドを外周だけではなく穴の近傍にも追加して、中央の穴周辺の固定力を強化することにしました。

写真のように、中央の穴周辺にコーススレッドを3本追加し、トレーが芝生にしっかり固定される構成に改良しました。
また、結果として、追加した3本のコーススレッドは芝生に5cmくらい刺さる設計になりましたので、トレー全体の固定力もかなり強化されたはずです。
その状態で再度ドリルエアレーションしてみると…中央の穴から床土がこぼれることもなく、トレーが浮いてくることもなくなりました!
「とりあえずトライして考える」という典型的な”カット&トライ”による対応となりましたが、結果としては、掻き出した床土をしっかり回収できるトレーが完成しました。(考えるよりも、やってみる派ですw)
3.4 ドリルエアレーションの土回収受け皿の使用
トレーが受け皿として仕上がったら、実際にドリルエアレーションを実施していきます。

中央の穴の外周に粘土質の床土が多少は残りますが、掻き出した土のほとんどはトレーで回収できています。(写真参照)
芝生の上に床土がばらまかれることもなくなったので、作業後の芝生もとても綺麗です。(粘土質の床土が少しでも残っていると、芝生がとても汚くなります。。。)
なお、ドリルエアレーションで開けた穴には、発酵牛糞配合の目土に目砂を加えて比重を大きくしたものに、更に肥料を配合して投入しました。
前回のドリルエアレーションでは、投入しようとした土の比重が小さくてなかなか穴に入ってくれませんでしたが、今回は目砂を加えた効果により自重で穴に入ってくれました。
・ドリルエアレーションの土回収受け皿の課題
今回はドリルエアレーションで芝生から掻き出す土を、芝生上に捲き散らすことなく回収する受け皿をDIYで作成しました。最終的には、掻き出した土をほとんど回収出来る受け皿が完成し、大幅な作業の効率化が実現出来ました。
しかしながら、今回使用したコーススレッドは、作業で抜けてくることはありませんでしたが、トレーでネジ頭を挟み込んで固定していただけなので、固定が少し弱い状態でした。
結果、作業を終了した時点でのコーススレッドは斜めに曲がった状態となっており、耐久性には課題を残す結果となりました。
次回のドリルエアレーションまでには、作業で針がぐらついたり傾いたりすることなく、トレーとの垂直度をキープしてしっかり固定されるよう改善していきます。スパイキング用の ガーデンスパイクのように、針がナットなどでしっかり固定できるような構造に出来るとベストですね。







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