張り替え用に芝生の養殖を始めましたが、プランターで養殖した芝生を越冬させるのには不安があります。そこで今回は、100均材料を使用した簡易的な温室を自作しました。作成した温室の10月時点の温室内温度はMAX40℃。結果としたは、効果の大きい温室が簡単に作成できました。下記リンクにて動画も公開していますので、皆様のガーデニング、およびDIYのご参考になれば嬉しいです。(ただし、プランター芝生の冬越しに特別な対策は不要でした。芝生は私の想像よりずっと強い植物ですw)
1.プランターで養殖した芝生の越冬
以前に、下記リンクの記事にて、芝生育成の中で発生した芝生の”かけら”をプランターに植え付け、芝生張り替え用の芝生を養殖するという内容を紹介しました。
そして、更に下記リンクの記事にて、養殖した芝生を植え付けるという内容を紹介していますが、植え付けできるレベルに芝生を育成するには3か月以上の期間が必要で、5月(春)に養殖を開始した芝生が張り替えできるようになったのは8月(晩夏)でした。その後、9月(初秋)に一部の張り替えに使用しましたが、養殖した芝生を本格的に活用するのは来シーズン以降となりそうです。
結果、今シーズンに養殖した芝生を来シーズン以降に使用するためには、芝生をプランターや鉢植えの状態で越冬させる必要があります。
冬の間の芝生は、地上の葉を枯らせて土の中で休眠します。東京の場合、地植えであれば、雪が降ろうが霜が降りようが枯れないことを実証済ですが、プランターや鉢植えで越冬させた芝生はどうなるのでしょうか?
2.プランター養殖芝生の越冬を温室で!
プランターや鉢に植えられた芝生は、そのままの状態で冬を越せるでしょうか?

その辺は、実際に写真のような鉢植え芝生を越冬させてみれば答えが出ます。恐らくは、問題なく越冬できるとは思っていますが、養殖開始後、初めての冬を無策で迎えて、万が一すべてを枯らせてしまったら悲しすぎます。ここはしっかりと保険を掛けて対応したいと思います。
そこで今回は、簡易的な温室をDIYで自作して、養殖芝生の一部をそちらに入れた状態で越冬させていきます。
そして、残りを「霜が当たらない屋外(軒下)」「霜が当たる屋外」にて放置し、下記3パターンで芝生の越冬にについての検証を行っていきます。
- 温室
- 霜が当たらない屋外(軒下)
- 霜が当たる屋外
そして、しっかり越冬出来た芝生を来年の張り替えに活用していく計画です!
3.100均の材料で温室を自作(DIY)する
自作する温室は、材料を100均(今回はseria)で探して、材料費を抑えて作成します。店内を隈なく物色した結果、使用する材料は下記としました。

- 布団圧縮袋(100cm×110cm)
- マルチ用支柱(3本セット)
- 針金支柱(2本) *再利用品
- プラダン(32cm×70cm) *再利用品
- 結束バンド(10cm) *常備品
今回、100均で新たに購入したのは、「布団圧縮袋」と「マルチ用支柱」の2品です。
また、補強に使用する針金支柱は以前に家庭菜園で使用していたものを再利用します。温室の底板に使用するプラダンも、以前に別案件で使用していたものを再利用。結束バンドも常備しているものを使用していきますので、今回新たに発生した材料費は¥200(税込み¥210)のみです。
材料が準備出来たら、温室を作成していきます。
3.1 布団圧縮袋の底面を平らにする
温室の全体構成としては、布団圧縮袋のチャック側を上にして使用し、袋の底に温室の”骨組み”を設置する構成で作成していきます。(温室の上側が開閉できる構造です)

まずは温室の底板となるプラダンが、布団圧縮袋の底で水平にぴったりはまるよう、布団圧縮袋の底面を平らにしていきます。
布団圧縮袋の底にプラダンを入れた状態で、左右の余った部分を写真のように中心方向に三角に折り返して、PPテープなどの粘着力の高いテープで固定します。
そうすることで、袋の底面が平らになって底板がぴったり嵌るようになり、平面だった袋を立体的な形状にすることが出来ます。お店で商品を購入した時に入れてもらえる紙袋などと同じような形状ですね。(袋の底面が平らになっていないと、中に入れたものが安定しません)
3.2 プラダンにマルチ用支柱を固定する穴を開ける
続いて、温室の底に配置するプラダンに、支柱を固定するための穴を開けていきます。

穴を開けるのに使用した道具は”はんだごて”です。プラダンの端面ギリギリに穴を開けていきますので、穴を開けた箇所の強度を確保するためにも、穴あけ加工は、材料を溶かして穴を開けることが出来る”はんだごて”がBESTですね。(穴が裂けて広がることを防止できます))
今回は、温室の骨組みとして、U字型のマルチ用支柱を3本固定していきますので、底板となるプラダンには支柱固定用の穴を6個開けていきます。(それぞれの角に4個と、長手方向の中心に2個の穴を開けました)
穴の大きさは、支柱が圧入して挿入できるイメージで、支柱より少し小さめの穴を開けるのが良いですね。(支柱を無理やり押し込むことで、固定力を強化します)
3.3 プラダンにマルチ用支柱を仮固定する

底板となるプラダンにマルチ用支柱を固定する穴を開けたら、プラダンにマルチ用支柱を仮固定していきます。
プラダンの穴にマルチ用支柱を挿しただけの状態が写真の状態です。この形状が温室の基本的な”骨組み”になります。
なお、3.2項で開けたプラダンの穴を小さめに開けておくと、この状態で形状がある程度安定しますので、その後の作業がやりやすくなります。
3.4 骨組みを針金支柱で補強する
続いて、マルチ用支柱どうしを針金支柱で接続して、骨組みを強化していきます。

まずは、針金支柱の両端をペンチでU字に曲げて、両端のマルチ用支柱に引っかかるように固定していきます。(曲げた後の針金支柱の長さがマルチ用支柱のピッチにしっかり合うように調整してください)
その状態で、両端のマルチ用支柱と針金支柱を結束バンドでしっかり固定します。
また、針金支柱が巻き付いていない(接しているだけの)真ん中のマルチ用支柱も結束バンドで針金支柱と固定します。この時、2本の結束バンドをたすき掛けするなどして、しっかり固定しておくと良いでしょう。(下写真参照)

なお、結束バンドは、今回のような強度がそれほど必要ない部分を固定するのに非常に便利です。施工が極めて簡単で強固。そして、価格も極めて安価なので、我々DIY師の強い味方です。
ただ、固定した結束バンドは、固定後に余長をカットしますが、カットされた結束バンドの端面は結構エッジが鋭いです。布団圧縮袋に刺さって穴が開いてしまう可能性がありますので、カットした端面が外を覆う布団圧縮袋にダイレクトに当たらないよう、内側に向けておくと良いですね。
3.5 マルチ用支柱を結束バンドで抜け止めする
続いて、仮固定したマルチ用支柱とプラダン(底板)をしっかり固定していきます。

マルチ用支柱のプラダンを貫通して裏面から飛び出している部分に結束バンドを巻き付け、マルチ用支柱がプラダンから抜けないよう抜け止めします。
なお、この結束バンドは、支柱がプラダンから抜けなくなるようにするのが目的なので、結束バンドの余長は、あえてカットせずに残しておきました。(結束バンドの余長は、内側に向けて効果を倍増させましょう)
以上で、温室の”骨組み”は完成です。
3.6 布団圧縮袋の底面に温室の骨組みを配置する
最後に、完成した温室の骨組みを布団圧縮袋の底面に設置して、袋のチャックを閉じれば、簡易温室は完成です。
4.温室を設置して鉢植え芝生を格納する
温室が完成したら、実際に温室を設置して鉢植え芝生を入れていきます。

温室の設置場所は、リビング用エアコンの室外機の上としました。ベランダの軒下に位置し、陽当たりも良いので、温室の設置には適した場所と言えるでしょう。
しっかり散水した鉢植え芝生を温室内に格納して、袋のチャックを閉じて密閉します。(布団圧縮袋を使用しているので、しっかり密閉することが出来ます。)
ここで発覚した問題は、散水時に鉢底から出てくる水が袋の中から排出されないことです。その辺は、運用を開始してみて、対応方法を考えていきます。
5.温室の効果確認と結露水の排出方法
設置して2日後。久しぶりの晴れ間となりましたので、日中の温室効果を確認していきます。

まず、設置した温室の外観は写真のとおりです。袋の内側に結露した水がびっしり付着していますので、温室内と外気でかなりの温度差があることが見て取れますね。
続いて、温室内に設置した温度計で温室内温度を確認します。外気の温度は10月ではかなり高めの25℃を表示していますが、温室内の温度はどうでしょうか?
温室内の温度計は40℃を表示していました。外気温との差は+15℃です。かなりの温室効果があることがわかりましたね。
しかしながら、今まで外気で育てていた芝生をいきなり40℃の環境に置くのは良くなさそうです。びっくりして枯れてしまう可能性もあるので、取り急ぎは袋のチャックを少し開けて外気を入れます。外気を少し入れて落ち着いた状態で見てみると、表示した温度は32℃です。日常の管理としてはこのくらいで管理できると良い気がします。

また、袋の前面では結露した水が袋内に溜まって、袋が垂れ下がっています。結露水がこれほど出るとは想定外ですね。(無人島で飲料水を確保するのに使えそうなレベルですねw)
元々、芝生に給水を行ったときに鉢底から出てくる水をどう排出させるか?を考える必要がありましたが、それよりも日々の結露水をタイムリーに排出させてあげる必要がありそうです。
ここまでの確認で、温室としてはかなりの温室効果があり、袋を密閉せずに少し外気を入れるくらいでも30℃を超えてくれることがわかりましたので、袋の「密閉」にはそれほどこだわる必要はなさそうです。そこで、袋の底面に小さな穴を開けて、そこから結露水を排出していくことにしました。

具体的には、袋の左右を洗濯ばさみなどでしっかり固定して左右の底面が垂れさがらないような状態にして、結露水が底面の中心付近に集まるようにします。そして、その結露水が溜まる箇所に針で小さな穴を開けて結露水を排出させます。
そうすることで、結露した水や給水時の水が、穴から少しずつ排出できるようになりました。(ぽたぽたとゆっくり水が排出されていくことが確認できました。)
これで結露水、及び散水時の水の排出対策が出来ました。取り急ぎの温室の初期設定は完了です。
6.温室内温度の管理方法
温室の設置は完了しましたが、残る課題は日常の温度管理をどうするか?ですね。

布団圧縮袋を完全に密閉した場合、日中の温室内温度は40℃以上にまで上がることが確認出来ましたが、夜に温度が下がることを考えると、40℃では温度が上がり過ぎる気がします。
また、布団圧縮袋を全くチャックせずに完全に開けた状態で、陽が暮れた後の室内温度を確認すると20℃でした。これでは、日中蓄えた熱を逃がし過ぎな気がします。
よって、今後は、布団圧縮袋のチャックはある程度閉じておき、チャックされない開放部分を少しだけ作って”いい感じ”の放熱と保温ができるよう調整していきます。(曖昧な結論ですいませんw)
季節の移り変わりによる外気温も踏まえて調整する必要があるので、調整が難しそうですが、温度計の状態を観ながら試行錯誤してみます。(恐らく、真冬は完全チャックでも大丈夫でしょう。多分。)
追記:プランター芝生の冬越し結果
春を迎えたプランター芝生の冬越しの結果ですが…結果としては、「温室」「霜が当たらない屋外」(軒下)「霜が当たる屋外」のすべてが問題なく冬越しすることが出来ました!
よって、結論としては「プランター芝生の冬越しには、特別な越冬対策は不要」です!(芝生は私が考えていたよりも強い植物でした)
結果として、本記事での芝生への対策も無駄であることが分かりましたが、ガーデニングを行っていく中では”温室”が必要なシーンが色々とあると思います。そんな場合に是非ご参考にしてみてください。




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