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【果樹栽培】レモンの苗木を取り木で増やす2-生った実はどうなる?

水苔に追加給水せずにレモンを取り木して苗木を増やす方法 果樹栽培

隣家に張り出してしまったレモンの木の枝を剪定する必要があり、その枝を取り木にして苗木化しました。取り木中は幹に巻く水苔の水分を切らせないよう管理する必要がありますが、今回は追加給水しなくても(雨だけで)水が切れない方法で対応していますので、ご参考にしてみてください。また、取り木にするとストレスを感じた枝が実をつけることがありますが、親木から切り離した後に、その結実した実がどうなるか?なども検証しています。

1.レモンの木は定期的な剪定が重要

我が家の小さなお庭では、比較的コンパクトで耐寒性があるレモンの品種である”マイヤー”種と、一般的なレモンである”リスボン”種を育てています。

”リスボン”種については、一昨年に購入して昨年地植えにしたばかりなので、現在は写真の通りの状態です。レモンの実の収穫は、まだ一度も出来ていない状況なので、当ブログの記事でも一度も紹介出来ていませんが、来年くらいには収穫までこぎつけたいですね。

一方”マイヤー”種は地植えにしてから、既にかなりの年月が経過しており、かなり巨大に育っています。レモンの実も毎年コンスタントに収穫出来ており、当ブログでも下記リンクの記事などで、収穫や冬越しなどについて記事にしています。(是非、ご参考にしてみてください。)

なお、レモンの木は地植えにするとモリモリ成長しますが、我が家のような小さなお庭では、樹高を抑えて樹形をコンパクトに抑えて管理する必要があります。よって、定期的な剪定は欠かせません。

定期的な剪定は樹高を抑えるだけでなく、枝木の間の風通しを良くして病気を予防したり、虫が付くなどの異常をわかりやすくすることが出来ますので、定期的で適度な剪定はお庭で育てるレモンの木にとっては非常に重要です。

2.剪定するレモンの枝の活用方法-挿し木・取り木

お庭でレモンの木を育てる場合は定期的な剪定が重要になりますが、剪定した枝をそのまま捨ててしまうのは少々もったいないですよね?

そこで、その選定する枝を有効に活用する方法の一つが”挿し木”です。

挿し木は、剪定した枝を赤玉土などの肥料成分のない培養土に挿して発根させるという、様々な植物に適用できる極めて簡単な苗木の増殖方法です。(写真は大量に挿し木されたレモンです)

挿し木の具体的な方法などは下記リンクの記事で、レモンを含めた様々な植物の挿し木方法を紹介していますので、ご参考にしてみていただければと思いますが、剪定した枝を挿し穂にして培養土に挿し、水を切らさないように管理するだけです。

ただし、植物の種類によって発根率が異なりますので、適用する植物の選定には注意が必要ですが、挿し木の作業や発根までの管理が非常に簡単なので、気軽に苗木を増やすことが出来る方法になります。(下記にて紹介した植物では、オリーブ以外は発根率が高いですね)

また、挿し木では発根に失敗した枝は枯れてしまうしかありませんが、発根させようとする枝を枯らすことなく苗木を増殖させる方法があります。それが”取り木”です。

取り木は、枝の樹皮を剥いだ箇所に水苔を巻き付けるなどして、親木とつながった状態で幹から発根させて苗木を増殖させる方法です。(具体的な実施方法は下記リンクにて、レモンの木やオリーブの木の取り木を紹介していますのでご参考にしてみてください)

取り木は、作業・管理ともに、挿し木と比較すると少々手間がかかる増殖方法になりますが、親木からカットするまでは親木から水分や養分などを貰い続けることができますので、取り木した結果、発根しなかった場合には、親木からカットする(=剪定する)のをやめてしまえば、その枝は枯らせずにそのまま活かし続けることができます。

また、挿し木では、挿し穂からの水分蒸発が少なくなるよう、挿し穂を小さくし、残す葉を少量にする必要があるため、増やせる苗は小さくなりますが、取り木では発根するまで親木から水分や養分を受けとることが出来ますので、葉がたくさんついた比較的大きな枝を苗木化することが出来ます。(写真は以前に取り木で苗木化したレモン苗です)

もちろん、親木からの切り離し時の状態によっては、植え付け後に葉を落としてしまったりすることもありますが、挿し木と比較すると大きな苗木を増殖させることが出来る方法になるのは間違いないです。

なお、発根のし易さに関しては、挿し木と取り木にそれほど大きな差はありません。(経験に基づいた私見ですけど)

以上の内容を表にまとめて、挿し木と取り木の特徴を比較すると下記の通りになります。

挿し木取り木
作業の内容簡単少々手間がかかる
発根までの管理簡単
(腰水で管理)
少々手間がかかる
(定期的に給水)
発根し易さ植物によって異なる植物によって異なる
発根失敗時の枝枯れる枯れない
(≒残せる)
苗木化可能なサイズ
  (葉数)
小さい
(2~3枚)
大きい
(多くて可)

それぞれの適用の目安としては、小さな苗を簡単に増やしたいなら”挿し木”、多少の手間をかけてでも大きな苗木を増やしたいなら”取り木”という感じになりますね。

3.隣家に張り出した大きな枝を”取り木”する

さて、我が家のレモンの木も春を迎えて、新芽をたくさん伸ばす季節になってきました。(春の新芽は結実する枝になるので非常に重要です。出来るだけ剪定せずに残しましょう!)

既に、今シーズン第一陣となる花もつけてくれましたので、今年もたくさんの実の収穫が期待できそうです。(レモンの木は年に何度も花を咲かせます)

しかしながら、昨年から気になっている点が一つあります。それが、南側の隣家の敷地に張り出した写真の枝です。

昨年はその枝にたくさんの実が付いてしまったため、剪定するのをやめていましたが、収穫が終わり春になった今であれば、剪定には最適です。

南側の最も陽当たりがよい場所なので、今年もモリモリ成長して、花もたくさんつけていますが、隣家から苦情が来る前に剪定していきます。(隣家さんから苦情を言われたことはありませんが、都会の生活では、日頃よりご近所さんに配慮をしておくことが重要です)

ただし、張り出した枝をカットしようとすると、かなり大きな枝をカットすることになりそうなので、剪定してそのまま捨ててしまうのは少々勿体ないです。

そこで今回は、この隣家に張り出した枝を”取り木”にして、大きな苗木にしていきます。

4.前回の”取り木”からの改善点

今回は隣家の敷地に張り出したレモンの木の枝を取り木にしていきますが、レモンの取り木は以前に実施して成功済です。同じことをやるだけではつまらない?ので、前回のトライに対して、少々改良を加えてトライしていきます。

4.1 針金結束法をやめる

まずは、取り木で発根を促す方法を変更します。

前回は、写真の要領で、発根させたい部分を表皮を少々剥いで取り木にする”環状剝皮法”と、発根させたい箇所の上部を針金で締め付ける”針金結束法”を組み合わせて取り木にしました。

針金結束法は、根元からの水分や養分が枝先側に行きにくくなるようなストレスを与えて発根を促す手法になりますが、基本的には環状剝皮法では発根し難い植物を取り木する際に用いる手法になります。

前回のトライでは、レモンの木の発根し易さなどがわからなかったので、両方の手法を併用しましたが、前回のトライでレモンの木の発根し易さは実証済みです。(2か所の取り木にトライして、両方の発根に成功しました)

よって、今回の取り木では”環状剝皮法”のみを行ってトライしていきます。(作業はより簡単になりますね!)

4.2 水苔の水分蒸発を防ぐ

続いては、取り木の管理方法の改善です。

取り木の管理で最も面倒なのは、発根させたい箇所に巻く”水苔”(ミズゴケ)の水分を切らさないよう管理することです。

前回のトライでは、写真のように水苔の上からラップを巻いただけの状態で取り木を行ったため、定期的に注水する必要がありました。(写真では、アクアリウム用のスポイトで注水しています)

本件、自分が常に在宅していて、定期的に注水できる環境ならば、日々の管理を徹底するだけで良いのですが、長期の外出などで不在にする場合にこのような作業を頼む人がいません。(孤独な人間ですねw)

そこで今回は、日々の注水が出来なくても水が切れないように、水分が水苔を巻き付けた箇所から流出しにくくなる構造に改良していきます。

具体的な内容は、事項にて紹介しますが、ペットボトルを用いて、水苔の水分が下方に流れ落ちないよう加工します。

また、透明のラップを巻いただけだと、直射日光で中が高温になり、水苔の水分が蒸発しやすくなるので、ペットボトルの周りには黒色の遮光シートを巻き付けて、高温による水苔の蒸発が進まないよう改善していきます。

5.レモンの木を取り木する方法

取り木の対応方針が決まったら、早速、取り木の作業を行っていきます。

なお、取り木は4月から10月までに行った方がいいと言われていますが、前回のトライで明確になった十分な発根までに必要な期間は概ね2か月ほどです。よって、取り木は、そこから逆算して4月から8月までに開始すると良いでしょう。(今回の取り木スタートは5月上旬です)

5.1 発根させる部分の樹皮を剥ぐ

まずは、発根させた箇所の樹皮を剥いでいきます。

樹皮を剥ぐエリアの上端と下端にカッターなどの刃を1周ぐるりと入れて、表面の樹皮を剥いでいきます。(電源ケーブルの被覆を剥くイメージです)

刃を入れる深さは、それほど力を入れずに刃が入る深さでいいと思います。(私はいつも適当です。)

考え方としては、樹木は主に幹の表面側で水分や養分を行き来させていますので、その通り道を遮断して木にストレスを与えるイメージです。(幹の中心側は水分や養分などの通り道にはなっていません。)

また、使用するカッターは煮沸消毒して使用した方がよいと言われていますが、レモンの木はかなり丈夫なので、その辺の消毒作業なども省略していますw(心配な方は消毒してください)

なお、剥ぎたい樹皮の上端と下端に切り込みを入れてしまえば、そこをきっかけにして、樹皮は簡単に剥ぐことができます。(写真のようにツルっと剥けます)

樹皮を剥ぐエリアの長さに関しては、最低でも枝の太さの1.5倍は必要と言われています。その理由は、発根する過程では、まず樹皮を剥いた部分の表面に”カルス”と呼ばれる植物の瘡蓋(かさぶた)のようなものが出来ますが、樹皮を剥ぐ長さが短いと、このカルスが失った樹皮を完全に修復して、水分や養分の通り道を再生させてしまうからです。

よって、剥ぐ樹皮の範囲は、枝の太さの1.5倍より少々長めにしておいた方がよいでしょう。

5.2 枝に水苔を巻きペットボトルで密閉する

発根させたい部分の樹皮を剥いだら、そこに水苔を巻き付けていきますが、その前に、巻き付けた水苔を覆うための材料を加工していきます。

今回、水苔を覆うために使用するのは、前述したペットボトルです。

写真のように、350mlのペットボトルの上部の細い部分を適度なところでカットし、更に底を抜いて、縦に真っ二つに割ったものを準備しました。

このペットボトルを逆さにして使用しますので、上部の穴は枝に巻き付けた状態で枝の太さと同じくらいになるようにし、底の穴はそれよりも若干大きくなるよう調整します。(ざっくりですいませんw)

ペットボトルが加工来たら、巻き付ける水苔を水に浸して十分な水を吸わせます。最近は100均での水苔が購入できるので便利ですね。(200円の商品なので、300円くらいで倍の量を購入できるホームセンターの方がお得な可能性もありますが…)

水苔に十分な水分を吸収させたら、樹脂を剥いだ部分にその水苔を巻き付けて、ペットボトルで覆っていきます。

樹皮を剥いだ部分に水苔を巻いて、ペットボトルで覆った状態が写真の状態です。

前述のとおり、ペットボトルの細い方(飲み口側)を下に向けて、ペットボトルの穴が枝にしっかり密着して、水が下に漏れなくなるよう巻き付けています。

なお、ペットボトルの縦方向の裂け目は上側に向けて、側面からの水分がより漏れなくなるよう配慮しました。

水苔をペットボトルで覆うことが出来たら、そのペットボトルをビニールテープで巻いて固定していきます。

特にペットボトルの下側に関しては、そこから下に水が漏れ出さないよう、しっかり密閉するイメージでビニールテープをしっかり巻き付けておきます。(写真参照)

ただし、ペットボトルの上側に関しては、雨が降った際に中に水分が自動供給されるよう、あえて隙間を開けておきますので、巻き付けたペットボトルが緩まなくなる程度に弛めに固定しておけばよいです。

この状態で、巻き付けたペットボトルが動かなくなるよう固定出来れば、水苔を巻き付けてペットボトルで覆う作業は完了です。

5.3 遮光シートを巻き付ける

枝に巻いた水苔をペットボトルで覆うことができたら、最後に遮光シートを巻き付けて遮光します。

遮光シートを巻く目的は、前述のとおり、直射日光が当たることによるペットボトル内の温度上昇を抑制するためなので、巻き付けは適当でOKです。

なお、植物の発根には遮光が必要とかいう説もあるみたいですが、現在の研究では、発根にも光が必要だと言われていますので、遮光は完璧でなくても大丈夫です。(光の当たり方が発根のトリガーになったりするので、結果的に遮光が発根に必要という考え方になったのだと思います)

しっかり遮光が出来たら、取り木の作業は全て完了です。後は、樹皮を剥いだ箇所から発根が始まるのを待つだけです。

6.取り木したレモンの枝の発根

さて、ここからは、取り木したレモンの枝の発根までの様子をまとめていきます。

6.1 取り木から1か月半後-6月中旬

取り木の作業を実施してから、1か月半ほどが経過しました。(あっという間に6月中旬になってしまいました。。。)

今回は給水作業をせずに発根させることを目標にしていることもあり、ここまではほぼ放置状態です。前回のトライでは2か月ほどで十分な発根となりましたが、現在の状態はどうでしょうか?

写真がペットボトルを外した状態になりますが、カルスが発生する状態はとうに過ぎ去り、短い根が何本も生えて来ていることが確認できました。(前回のトライでは、取り木後2~3週間後に、白い瘡蓋(かさぶた)であるカルスが発生し、その後に発根していました)

今回は、ペットボトル内への追加給水はしていませんが、時より降る雨で水分がしっかり補給されて、発根に十分な量をしっかりキープ出来ていたようです。(とりあえず、追加給水なしで取り木をするという今回の試みは成功です!)

ただ、親木から切り離して植え付けるにはまだまだ発根が足りませんので、一旦取り外した水苔とペットボトルは元に戻して、更なる発根を促していきます。(取り木は継続です)

6.2 取り木から2カ月半後-7月中旬

前回の確認から更に1か月が経過しました。(ぼーっとしてたら7月中旬になってしまいましたw)

取り木したレモンの枝の発根の様子はどうなったでしょうか?

写真は遮光シートを既に外した状態になりますが、ペットボトル内に発根した根がたくさん張り巡らされていることが確認できました!

ここまで発根が進んでいれば、親木から切り離して植え付け(鉢上げ)しても大丈夫でしょう。

ただし、取り木にトライした場所は、隣家の敷地上空の少々作業し難い場所になります。ペットボトルを取り外す作業で折角発根した根を痛めてしまったら勿体ないので、覆ったペットボトルはそのままにして、親木からカットする作業に移行していきましょう。

なお、今回の結果からも、レモンの取り木については、十分な発根までに必要な期間は「2か月」ということで間違いなさそうです。

7.発根したレモンの枝をカットして植え付ける

十分な発根が確認出来たら、覆ったペットボトルの少し下をカットして、親木から切り離していきます。(当たり前ですが、発根した上側を切らないようにw)

写真が親木から切り出した枝です。今年になって成長した分もあるので、かなり大きな枝になりましたね。

正直、想定していたよりもかなり大きいですが、これ以上成長させたら隣家に迷惑がかかります。結論としては、このくらい大胆にカットする感じで良かったでしょう。

また、枝先には今シーズン第3弾くらいの花もたくさん咲いていますが、この花から結実させるのは不可能だと思いますので、この辺は諦めざるを得ないですね。(取り木にトライすると、そのストレスを与えられた枝が何とか生きようとして、たくさんの花や実をつけることがよくあるんだそうです)

ただ、取り木中に発生した誤算が一つ。それが、取り木後に結実した実がかなりあることです。

写真が取り木中に結実した実になりますが、計9個の立派な実が生っています。

こちらも前述のとおり、取り木のストレスがトリガーになって、付けてくれた実になりますが、取り木で発根した少量の根だけで、この実がしっかり育ってくれるか?は、現時点ではよくわかりません。今後の状況を観察していきましょう。

さて、親木からの切り離しが出来て、作業しやすい場所に持ち出せたので、取り木した部分を覆っていたペットボトルを外して、中の発根の様子を確認してみます。

写真がペットボトルを外した中の状態になりますが、ペットボトルの下側にはみ出すくらい長い根が出ていますね。

ちょっと根が出ている場所に偏りがある気もしますが、折角生えてくれた根が傷まないよう、水苔はこのままにして、鉢に植え付けていきましょう。

植え付けに使用するのは、ホームセンターに売っている肥料入りの一般的な培養土です。それに、即効性のある化成肥料(8:8:8)を混ぜ込み、さらに遅効性の肥料として、油かすを混ぜ込んで対応しました。(油かすは微生物に分解されて初めて肥料成分となるので、長期間じわじわと効く肥料になります)

そして、取り木した枝を植え付けた状態が写真のとおりです。やはり、かなり大きな苗木になりましたね。

横方向に伸びていた枝を縦方向に変えて植え付けていますので、枝葉のバランスがかなり悪く、鉢に支柱を何本も立てて支えないと倒れてしまう状態ですが、その辺は今後の根付きで早急に自立してくれることを願いましょう。

あとは、現時点で発根したわずかな根だけで、この巨大な苗をしっかり成長・維持させることが出来るか?ですね。

しばらくは半日陰くらいの環境で養生してもらいながら、取り木中に結実したレモンの実がどうなるか?含めて、観察していきましょう。

8.取り木したレモンの苗木と実の成長

取り木した枝を苗木にして植え付けてから5日が経過しました。

植え付け5日後の状態は写真のとおりで…速攻で大量の葉が落ちてしまいました。

まあ、今まで親木からしっかりとした水分や養分を受け取っていた枝が、いきなり「自分の根が生えたんだから、自立しろ!」って別の鉢に植え付けられても、そんなすぐには対応できないですよね。。。

幸いなことに、結実した実はまだ一つも落ちてはいませんが、実の表面は水分がたりない感じで良くないです。(しわしわに見えます)

まあ、この辺りは想像していた以上に悪い状態ではありますが、一応想定内ではあります。それぞれの枝の色などは悪くなっていませんので、このまま状況を見守っていきたいと思います。

なお、過去には、取り木後の根付きが不十分な状態で冬越しした苗が、冬の間に葉を全て落としてしまいましたが、春になってしっかり復活してくれたということがありました。(下記リンクの記事を参照ください。)

レモンの木はそのくらい生命力のある木です。その生命力を信じて観察を継続していきます。

しかしながら、更に1週間が経過すると、写真のような状態に…

もう、親木から切り離す前の葉はほとんど残っていませんね。(からから、パリパリになって落ちました。)

ただ、枝の色は悪くなっておらず、生っている実も落ちていません。状態としては、必要最低限のものだけを残して何とか耐えている感じに見えますので、込み入った枝などもカットして、負担が少しでも減らせるよう処置をしました。(分かり難いかもしれませんが、中ほどの込み入った枝をカットしています)

こうなってしまっては、「本格的な復活は来年で良いので、今年は生った実を何とか収穫する!」というのが、当面の目標になりそうですね。

そんなこんなで、そこから更に1週間が経過すると、苗木に待望の変化が現れました!

写真のとおり、枝の先端から新芽(新葉)を出し始めてくれました。

親木からの切り離しから約3週間。やっと復活の兆しを見せ始めてくれましたね。こうなれば、後は復活する範囲が広がってくれるのを待つだけです。

そこから更に2週間が経過すると、新芽(新葉)の数が段々と更に増えてきました。もう、苗木全体が枯れてしまう心配はなさそうです。

また、今までとは異なる変化もありました。

写真のような感じで、苗の根元から新芽がグングンと伸び始めました。

元々の枝を成長させたい場合は、根元に成長する新芽があると、そちらに優先的に養分を持っていかれてしまうため、あまりよい傾向ではありませんが、今回は更なる根張りを促進させないといけない状況なので、この新芽はこのまま成長させていきます。

その場合、いずれは今回の新芽がメインの枝葉として置き換わってしまう可能性がありますが、苗全体の成長を考えると致し方がないところでしょう。

一方、生っていた実に関しては、表面にかなりハリが出てきました。(上写真に1個写り込んでいますので確認してください。)最終的には、親木の実と比較したら小さい実になってしまうと思われますが、この感じになってくれれば、何とか完熟するところまで育ってくれそうです。

なお、この記事を書いている10月末のレモンの実の様子は写真のとおりです。やはり、それぞれの実は少々小ぶりですが、段々と実が入ってきているようで、実が生っている枝がその重みで徐々に垂れ下がってきました。

こちらの枝は、実を収穫した後にカットする予定ですが、それまでは頑張って役目を果たしてもらいましょう。

ということで、取り木して植え付けた直後の苗木は、植え付けた枝葉の量が、発根した根のキャパを越えてしまうと、葉を落としてしまうこともありますが、時間の経過でしっかり根付き、生っていた実も継続して成長させることが出来るようです。皆さんがトライする際のご参考にしてみてください。

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