我が家のお庭に設置しているガーデンパラソルの骨組みが折れました。今回は、折れたガーデンパラソルの骨組みをDIYで新たに作成して修理する方法を紹介します。(かなりDIYよりの内容です。)お持ちのパラソルによって構造は異なるとは思いますが、下記リンクにて動画も公開しておりますので、修理の一例としてご参考にしてみてください。
1.お庭に設置されているガーデンパラソル

我が家のお庭に設置されている写真のガーデンパラソルは、その下のテーブル一式とセットで購入したものですが、定期的に塗料を塗り直したり、壊れた部分は修理したりしながら長いこと愛用し続けています。
既に15年以上は使用し続けていますので、テーブル天板の半分は新しい板に交換されていますし、脚もすべて作り直したものになっていますが、基本構造はそのままで、ブラッシュアップを繰り返しながら使用し続けています。
なお、ガーデンパラソルの方は2代目です。初代は降雪時にパラソルを閉じ忘れて潰れてしまい、修理不可能なレベルに壊れてしまいました。
この2代目はその教訓を生かし、使用しない時は閉じておくことを徹底して大事に使用しています。そんな2代目も、一度センターポールの根元が傷んで、強風で折れたりはしていますが、痛んだ部分をカットして金属のパイプで継ぎ足すなどして使い続けています。
2.ガーデンパラソルの骨組みが折れた
今まで、大事に使い続けていた我が家のガーデンパラソルですが、最近は子供たちも大きくなってお庭でご飯を食べたりする機会も減り、パラソルを開閉する機会が減りました。
その結果、たまにパラソルを開く際には開閉動作が重くなった感じがしていましたが…ある日パラソルを開こうとした際に「バキッ」と大きな音が…

状態を確認してみると、パラソルを構成している骨組みが盛大に折れてしまっています。(写真の状態で、折れた骨が1本ぶら下がっています)
なお、このパラソルを開閉するためには滑車を利用したロープを引く必要があるのですが、開いた状態で開閉用のロープがたくさん余ってしまうのが嫌だったので、開閉用のロープをかなり短めに設定していました。
そのため、パラソルを開く際には、傘の部分を手動である程度まで開いてから、ロープを引っ張る必要があったので、その「手動である程度まで開く動作」で骨組みに負荷がかかって折れてしまったようです。

以前に”骨”の真ん中付近が折れた時には、写真のように折れた部分を金属のプレートで補強して何とか応急処置できたのですが、今回折れているのは”骨”の稼働部分です。つぎはぎの補強で処置できるとは思えません。
まあ、既に長いこと使用しているパラソルですので、そろそろ買い替えれば良い気もしますが…使用機会も減っている状況もありますので、今回は、折れてしまった”骨”をDIYで新たに作成して組み替えることでの修理を検討していきます。
3.構造を確認して修理可否を判断する
まずは、壊れたガーデンパラソルの”骨”が交換できるような構造か?を確認していきます。(交換できそうになければ新品のガーデンパラソルを購入するしかありません。)
長いこと、このガーデンパラソルを使用していますが、分解するのは初めてです。以前のポール修理の影響で、センターポールがパラソルの土台から外せない状態になっていますので、設置した状態(パラソルを立てた状態)でパラソルを分解して構造を確認していきます。(パラソルを寝かせることが出来れば作業が楽だったのですが無理でしたw)
まずは、パラソルの布地を外して骨組みを露出させます。パラソルの布地の外周は、袋状になっている部分に、布地を保持する”長い骨”の先端が挿入されているだけなので、外すのは簡単です。(市販のビニール傘と同じような構造ですね。)

そして、”長い骨”の先端を抜いた状態で、写真の要領でパラソル先端(布地の中心)のキャップ的なパーツを外せば布地を取り外すことが出来るようになります。
なお、パラソル先端のキャップは、キャップ側のボルトが、センターポール側に埋め込まれたナットに締め付けられているだけなので、回すことで簡単に取り外せます。
布地を外して”長い骨”が固定されていた根元の部分の設計を確認してみると、骨の根元に開いた穴にワイヤーが通されていて、それをセンターポールの溝に巻き付けて固定する構造であることが分かりました。

文章ではちょっと分かり難いので、その部分の構造を上から見た時のイメージを図にするとこんな感じです。(図の作成の都合上、骨が3本しかありませんが、それが全周にたくさんある前提で見てください)
骨の根元に通されたワイヤーが、センターポールの溝に食い込んで、いい感じの輪っか状の軸(支点)を形成する構造です。そして、このワイヤーを軸(支点)にして骨が開閉(逆側の先端が上下)します。
骨組みを新たに作成したものに交換するためには、まず、この”ワイヤー”を外して、古い骨を取り出さないといけないのですが、どうやって外せばいいのでしょうか?

構造を良く確認してみると、ワイヤーが固定されているセンターポールに金属の「目隠し蓋」(写真の左手に持っているもの)がネジ止めされていたので、それを外してみると…そこにワイヤーの接合部が隠れていました。(写真の矢印部です)
骨の穴に通したワイヤーをこの箇所で締め付けてポール側にしっかり固定し、そのワイヤーの端面を「目隠し蓋」で隠す構造だったようですね。

”長い骨”を内側から支える”短い骨”の根元を固定している、センターポールを上下するパーツ(図参照)も同じような構造のようです。同じように金属の目隠し蓋を外すとワイヤーを締め付けた部分が隠れていました。
よって、構造的にはそれほど複雑ではないことがわかりましたので、何とか骨の交換はできそうです。
問題は、前述のとおり、土台からパラソルのポールを抜くことができないので、パラソルを立てたまま修理するしかない(パラソルを寝かせることができない)ところですが…この辺はもはやどうすることもできませんので、何とかこのまま作業していくしかないでしょうw

あと確認が必要なのは”長い骨”と”短い骨”がジョイントされて可動する部分の構造ですが、その外観は写真のような感じで、骨に開けた穴にリベットを通して固定し、可動する構造になっているようです。
リベットをカシメるためには専用の工具が必要です。せっかく専用の工具を買ったとしても、今後どれほど活用できるか?がわからないので、そういった部分は汎用性のあるボルト(機械ネジ)やナットなどで代用することを考えていきましょう。
ボルトの在庫を確認してみると、長さ50mmの”M5”のボルト(機械ネジ)とナットがありましたので、今回はそちらのネジを使用する前提で構造を考えていきます。
構造を一通り確認した上での結論としては「DIYでの修理が可能な構造」でした。具体的な修理方法は作っていく中で考えていく前提で、まずは材料を準備していきましょう。(いつもの「何となく材料を準備して作ってみる」作戦ですw)
4.修理用の材料を準備する
修理が可能であることが分かったら、ホームセンターで修理用の材料を購入していきます。
まずは骨となる木材を選定していきます。元々使用されていた骨材料のサイズは「17mm×22mm」です。木材の種類まではわかりませんが、かなり堅い木材が使用されているようです。
そこで、堅くて細い材料がないか?店内を隈なく探しますが…ウッドショックの影響もあるのでしょうか?サイズが小さくて堅そうな材料が見つかりません。

サイズが小さい商品で、唯一陳列されていたのは、写真のような「1×1」のSPF材です。SPF材ではパラソルの骨にするには強度が心もとないですし、サイズも「19mm×19mm」ですので、断面積が元々の材料よりも少し小さくなってしまいます。(それぞれの断面図は下記のとおり)
- 元々の骨材料:17mm×22mm=374m㎡
- 1×1材:19mm×19mm=361m㎡
しかしながら、他に選択肢がないのであれば、この材料を使いこなすしかありません。強度の部分は加工後の状態を見て、別途補強などを考えることにして、今回はこの材料「1×1材」を購入して作成していくことにしました。
続いて、可動部分に使用する部品を選定します。構造的には、所持していたM5ネジで連結する前提で骨材料に穴を開けていきますが、19mm角の材料にM5が通る穴を開けるしまうと、その穴周辺の強度はどうしても低くなってしまうはずです。
そこで、パラソルを開閉させて固定部が稼働する際に、穴に通したボルトからの力が材料に直接伝わらないよう、穴の中に下記のようなパイプを入れて補強することにしました。
サイズ的には、M5のボルトが摺動できるような余裕を少し持つ感じで、「6×20」表記の内径6.2mm(外径7.8mm)長さ20mmのものを購入しました。
本当は摺動性の高いジュラコン(POM)製のパイプを購入したかったのですが、上記のような鉄製のパイプしか購入できませんでしたので、パイプとボルトの頭、及びナットが摺動する部分には下記のような樹脂ワッシャーを挟んで摺動性を確保していきます。
また、ナットの部分を強く締め付けて固定してしまうと骨どうしの可動が出来なくなってしまうので、ナットをダブルナットにしてナット位置を固定します。

結果、可動部分の構成は写真の通りになりました。(写真の金属パイプが木材の穴に挿入されるイメージです。)可動部に使用する部品は、ボルトが1本、ナットが2個、金属パイプが2本で樹脂ワッシャーを3個使用する構成です。
ぱっと見た感じでも強度的な部分が少し不安ですが、ダメならダメで、もう一度作り直しますw(心配していても結論は出ないので)
また、骨に穴を開けてワイヤーを通す、骨の根元の部分についても、ワイヤーからの応力が内面に集中してしまうのが心配です。そこで、そちらの穴にも鉄製のパイプを挿入して、応力集中を防ぐことにしました。挿入するパイプのサイズは「4×20」表記の、内径4.1mm(外形5.3mm)のものです。
使用する材料と構成がある程度FIXしたら、交換・修理する範囲を決めます。折れてしまった骨そのもの(1本)は交換が必須ですが、折れていない残り7本の骨組みはどうするか?です。
基本的には、元々の材料の方が、SPF材よりも頑丈に見えますので、わざわざ弱い材料に替えるより、そのまま使用した方がよさそうです。
よって、今回の交換・修理は折れた1本に加えて残り7本の中で最も痛んでいる骨1本を交換する前提として、計2本を交換・修理していくことにしました。
修理用の材料は、加工を失敗する可能性も考慮し、3本分の材料(SPF材は6フィートを3本)購入して帰宅です。
5.骨組み用材料の加工と仮組立
材料が準備出来たら、早速、加工していきます。
まずは布地側に固定する”長い骨”と、パラソルが開いた時に”長い骨”を支える”短い骨”用の木材を必要な長さにカットして穴を開けていきます。(6フィートの材料から1本ずつを切り出すことが出来ました。)
ワイヤーを通す穴には、外径5.3mmのパイプを挿入しますので、少々小さめのΦ5mmのドリルで穴を開け、ボルトで連結する部分の穴には、外径7.8mmのパイプを挿入するので、Φ7.5mmのドリルで穴を開けました。(穴をわずかに小さくしてパイプを圧入していきます)
なお、今回は材料の長さに精度は求められませんが、開ける穴の位置と垂直度にはある程度の精度が必要です。私が木材に垂直に穴を開けたい時に使用するのは下記のドリルガイドです。
ドリルガイドを材料にしっかり固定することが重要な治具になりますが、固定さえしっかりできれば、材料に対して垂直な穴を開けることが出来ます。(使い方を間違えなければ、有効に使用できる治具です)

材料に穴が開いたらパイプを挿入してボルトを挿入して仮組み(写真参照)してみましたが…うーん。強度的に少々不安な出来ですねw
回転方向以外の応力が全くかからなければ問題はないかもしれませんが、骨の長さが長い分、ねじりなどのイレギュラーな力が加わると更に大きな応力がかかる部分です。この構造ではすぐに壊れてしまいそうです。(このままでは壊れる自信が出てきましたw)
よって、この部分は更なる補強が必須だと判断しましたので、再度、ホームセンターに行って補強できそうな材料を探します。
6.骨組みの補強対策
まずは”短い骨”先端の穴周りの補強を考えます。(19mm角の材料先端にΦ7.5mmの穴を開けたので、強度的に最も弱い部分になります。)
”短い骨”の先端を補強するためには、先端形状に沿って補強材料を配置しないと意味がありません。(補強材と材料に隙間が発生すると補強効果がでません。)であれば、手持ちの板金を切り取って、先端形状にぴったり沿うように上手く加工出来ればいいのですが、そんなにうまく板金を加工できる気がしません。
そこで、使用することにしたのは下記の配管用ステンレスサドルです。
こちらを材料の形状に無理繰り加工して材料に被せて、ネジ穴を利用して固定していきたいと思います。(相変わらずの行き当たりばったりですw)

補強部材を被せる前に、まずはサンダーを使用して材料先端の角を落とします。サンダーでの削り加工は少しずつしか加工出来ないので時間がかかりますが、出来を確認しながら加工できるので失敗が少ないです。(グラインダーなどを使用すれば一瞬で角を落とせますが、加工ミスが発生しやすいです)
先端が加工出来たら、カナヅチやラジオペンチなどを駆使してステンレスサドルを材料の先端形状に合うよう加工していきます。ステンレスサドルの中央には強度が出るように絞り加工が入っていますが、それがつぶれてしまっても構わない覚悟で、曲げて叩いてを繰り返します。

結果、ステンレスサドルを加工して完成した補強金具は写真のような感じです。材料との間にまだ若干の隙間がありますが、その辺はネジで固定する時にテンションをかけてピッタリにしていきます。
この補強でどれだけ耐久性が向上するか?は正直わかりませんが、壊れたらもっと強度の高い材料で新しい骨を作ればいいだけです。今シーズンはこの仕様で様子を見て、強度が足りないようであれば、来シーズンに向けて再作成していきます。
なお、そのころには私のDIYもレベルアップして、更に色々なことが考えられるはずですw(ホントかな?)

続いて”長い骨”の穴周辺の補強ですが、こちらはシンプルに補強用のプレートを板に固定して補強していくことにしました。(写真のような感じでネジ固定していきます)
なお、補強プレートは材料の両面に配置した方が効果が高いですが、今回は、片面のみで様子をみます。(後付けが容易な箇所ですし、今回は予備の材料も1本用意していますので。)
補強材の加工含めたすべての加工が完了したら、骨材料の他の角をサンダーで落とすなどして、骨の形状を最終的な形状に仕上げしていきます。
7.骨組み材料の塗装
骨の形状が完成したら表面を塗装していきます。

使用する塗料は屋外用の木部保護塗料です。(以前に使用してちょっとだけ余っていたものを使用します。)木材の塗料に強いこだわりはありませんが、表面に塗膜をコーティングするような塗料よりも、浸透性の高い塗料の方が耐久性に優れていると思っていますので、基本的には出来るだけ浸透性の高いものを選択しています。
また、今回は木材に穴を開けていますので、穴の深部にも塗料が行きわたるよう穴の周りには多めに塗料を塗りたくりました。(浸透性の優れた塗料は穴などへの塗料浸透性もよい印象です。)
8.骨どうしを組み付ける
塗料が乾いたら、完成した各パーツを組み付けて、骨組みを完成させていきます。

まずは、短い骨の先端にステンレスサドルから作成した補強金具を組み付けていきます。(写真参照)
組み付け方法は、元々のサドルの穴を利用して、金具の両端を木ネジで固定するという方法になりますが、ネジを若干斜めに打って、ネジの締め付けにより、金具が骨の先端により密着するように取り付けました。
続いて、長い骨に補強用のプレートをネジ固定し、各穴に中空パイプを挿入します。
最後にボルトで”長い骨”と”短い骨”を連結して、ボルトを軸に可動するように組み付ければ、骨組みどうしの固定は完了です。
なお、連結部については、4項で説明したとおり各摺動部の間に樹脂ワッシャーを挟んで固定しています。
9.センターポールへの骨組みの組付け
骨組みが完成したらセンターポールに組み付けていきます。
まずは、センターポールから一旦すべての骨組みを取り外して、新品2本+旧品6本、計8本の骨組みを組み付けていきます。
今回は、元々使用されていたワイヤーを分解時にカットして、新しいワイヤーを取り付けましたが、新しいワイヤーには、地デジ用のアンテナを屋根に固定していたステンレスワイヤーを再利用しました。(屋根上の地デジ用アンテナを撤去して、壁面アンテナに換える方法は、別ブログの下記リンクの記事をご参照ください)
なお、骨組みの取り付けは、予想通り大変な作業でしたが、何とか取りつけることが出来ました。

センターポールに骨組みを取り付けることが出来たら、固定しているワイヤーをペンチで捻じって締め付け、しっかり固定します。(写真参照)
ワイヤーをしっかり締め付けることが出来たら、ワイヤーの捻じった部分をポール側の穴の中に格納し、金属のパーツで目隠しして骨組みの組み付けは完了です。
なお、ワイヤーの先端が露出していると、パラソルの布地に穴を開けてしまう可能性がありますので、ワイヤーの先端はしっかり穴の中に格納して隠しておきましょう。
骨組みが完成したら、まずは布地を装着しない状態で開閉動作を確認してみます。この確認で骨が折れてしまったらすべての作業はやり直しです。

ドキドキしながら何回か開閉してみますが…問題なく開閉できることが確認できました。(写真のとおりの骨組みが完成しました)
また、心配していた穴周りの強度も何とかなりそうですし、可動部分の摺動性にも問題はなさそうです。
こんな感じでスムーズに動いてくれれば、湿気などで材料が傷むことがなければ、少なくとも今シーズンくらいは耐えてくれるでしょう。(壊れたら再補強を考えればいいんですw)
10.布地を組付ける:完成
骨組みが完成したら、布地を組み付けてガーデンパラソルは完成です。
布地を組付けた状態での開閉動作も全く問題ありませんでしたので、これで今シーズンもお庭を眺めながらこのパラソルの下でビールが飲めそうです!(追記:2026年9月現在、修理したガーデンパラソルは問題なく使用出来ています)

ただし、今後に向けてはそろそろテーブルの脚の修理が必要なタイミングになってきました。(写真のように足の根元が少し腐り始めてきました。)
前回の修理(足の全交換)がいつだったか?覚えてません(5年くらいは経過している気がします)が、その時点からは、私のDIYスキルも向上しているはずです。(当時は、丸ノコなどの道具もなくて手ノコで足を作りましたが、今では様々なツールを所持しています。)
近々材料を準備して修理していきますが、今回は耐久性なども更に考慮した、長持ちする脚をDIYしたいですね。(施工出来たら、また記事にします。)








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